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シャルピー衝撃試験機 / アイゾット衝撃試験機 / メーカー3社一覧
シャルピー衝撃試験機 / アイゾット衝撃試験機とは
シャルピー衝撃試験機とアイゾット衝撃試験機は、材料の衝撃強度を測定するための試験装置で、それぞれ異なる方法で材料の破壊特性を評価します。
シャルピー衝撃試験機では、試験片を横向きに保持し、中央に切り込みを入れて支持台に置きます。振り子が試験片に衝突することで、破壊するまでのエネルギーを測定し、破壊に必要なエネルギー量を計算します。衝撃方向が試験片の切り欠きと直角であるため、切り欠き感度や低温での材料の脆さを評価するのに適しています。
一方、アイゾット衝撃試験機では、試験片を垂直に固定し、上部に切り欠きを設けた状態で衝撃を加えます。衝撃方向が切り欠きと平行であることが特徴で、材料の靭性や延性を評価する用途に適しています。このように、両試験は異なる衝撃方向や切り欠き位置で行われるため、材料の異なる特性を評価できる補完的な試験法として利用されています。
シャルピー衝撃試験機では、材料の試験片を両端で支えた状態で中央をハンマーで打撃し、試験片が破壊される際のエネルギーを測定します。試験片は通常、ノッチ(切り込み)が入っており、破壊に要するエネルギーから材料の靭性を評価します。
一方、アイゾット衝撃試験機は、片側を固定した試験片を打撃して、その破壊に必要なエネルギーを測定します。シャルピー試験とは異なり、アイゾット試験では試験片は片持ち梁として取り付けられ、主にプラスチック材料の衝撃強度評価に使われます。
両試験とも、構造物や製品が衝撃に耐える性能を評価するために広く利用され、設計や品質管理に役立っています。
シャルピー衝撃試験機 / アイゾット衝撃試験機の使用用途
シャルピー衝撃試験とアイゾット衝撃試験の例として、金属やプラスチックなどが挙げられます。それぞれの試験で測定したデータは、実際の使用環境における材料の安全性や耐久性の評価に役立ちます。
シャルピー衝撃試験の例
シャルピー衝撃試験は、例えば自動車部品や橋梁の鋼材など、衝撃を受けることが多い構造材の評価に使われます。寒冷地での橋梁用鋼材は低温でも脆くならないことが重要です。シャルピー試験で低温での衝撃強度を測定することで、材料が実際に使用される条件に耐えられるか確認できます。
アイゾット衝撃試験の例
アイゾット衝撃試験は、プラスチック製品の耐衝撃性を評価する際に使われることが多く、電化製品のハウジングや日用品の評価などに役立ちます。例えば、スマートフォンのカバーやパソコンの外装は、日常での衝撃に耐えられるような靭性が求められます。このような製品に対してアイゾット試験で衝撃に対する強度を測定し、日常的な落下や衝撃からの保護性を確かめます。
これらの例のように、シャルピー試験は特に脆さが問題となる金属の評価に、アイゾット試験は靭性が重視されるプラスチックの評価に利用されることが多いです。
シャルピー衝撃試験機 / アイゾット衝撃試験機 ハイライト
シャルピー衝撃試験機 / アイゾット衝撃試験機のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。