オートクレーブとは

オートクレーブは、飽和蒸気を吹き付けて物体を加圧・加熱する装置です。オートクレーブは飽和蒸気を容器に吹き込むため、産業用として巨大化すると日本の労働安全衛生法の対象となります。通知を怠ると違法となりますのでご注意ください。具体的な条件は、ゲージ圧0.1MPa以上、内容積0.04m3以上の容器、内径200mm以上長さ1000mm以上の本体です。該当する場合は、使用前検査と年次検査が必要になります。

オートクレーブの使用用途

オートクレーブは、主に医薬品製造プロセスや実験装置で使用されます。具体的には、複合浄化槽に封入する嫌気性微生物の培養に使用されます。複合浄化槽は、糞尿などの生活排水を処理する施設であり、内部の微生物によって無害に分解されるメカニズムです。嫌気性微生物はガス含有水中での培養には適していないため、オートクレーブを使用して脱気水中で培養します。製薬業界や炭素繊維プラスチック製造工程などの実験以外の幅広い業界で使用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。