火災検知器 / 火炎検出器とは

火災検知器と炎検知器は、火災を早期に検知し、安全対策の迅速な対応を促すために設計されています。火災検知器（Fire Detector）は、主に煙や熱、ガスを感知し、火災発生を知らせます。煙探知器、熱探知器などが含まれ、住宅や商業施設で一般的に使用されています。

一方、炎検知器（Flame Detector）は、燃焼により発生する特定の波長の光（紫外線や赤外線）を感知し、特に石油、ガス、化学工業などでの火災の早期発見に適しています。これらの検知器は、火炎の直接検出に優れており、可視および不可視の火災源に反応します。また、厳しい環境下でも高い信頼性と耐久性を発揮し、石油化学プラントや製造現場などでの安全性向上に重要な役割を果たしています。

火災検知器 / 火炎検出器の使用用途

火災検知器（Fire Detector）の具体例
１．オフィスビルや商業施設
大型オフィスビルや商業施設には煙探知器や熱探知器が多数設置され、火災が発生すると直ちに警報が鳴り、避難経路が点灯するようになっています。これにより、火災の拡大を防ぎ、人々の安全を確保することができます。
２．ホテル
ホテルでは、各部屋や廊下に火災検知器が設置されており、熱や煙を感知した際に、迅速に宿泊客へ警報を発信します。ホテルの場合、夜間でも検知器が動作し、火災を早期に発見し対応が行われます。
３．家庭用火災報知機
住宅用の火災報知器は、台所や寝室などに設置され、煙や熱を感知します。家庭での火災事故を防ぐため、低価格で設置が推奨されている地域も多くあります。

炎検知器（Flame Detector）の具体例
１．石油化学プラント
石油精製施設や化学工場では、可燃性ガスが扱われるため、炎検知器が重要な役割を果たしています。例えば、ガソリンタンク周辺に赤外線式炎検知器を設置することで、可視または不可視の火炎を即座に検知し、火災の拡大を防ぎます。
２．空港の燃料供給エリア
空港内の燃料補給施設にも炎検知器が設置され、燃料の漏出による発火リスクに備えています。紫外線と赤外線の両方に対応できる炎検知器は、屋外でも信頼性の高い火災検知が可能です。
３．ガスプラント
ガスプラントでは、特に液化天然ガス（LNG）や液化石油ガス（LPG）を扱う設備において、炎検知器が導入されています。特に、非可視の赤外線を検出することで、早期にガス漏れによる火災を発見し、爆発事故を未然に防ぐことが可能です。

火災検知器は一般的な火災の早期警報に、炎検知器は特定の波長に敏感な技術を活用し、危険度の高い施設での火災事故の早期発見に役立っています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。