NTCサーミスタとは

NTCサーミスタ（Negative Temperature Coefficient Thermistor）は、温度が上昇すると抵抗が減少する特性を持つ温度センサーです。主に温度測定や温度制御の用途に使用されます。NTCサーミスタは、温度の変化に敏感で、高精度な測定が可能であるため、電気機器や家電製品などに広く用いられています。NTCサーミスタの抵抗値は温度が上がると急激に低下するため、温度の変化に応じて抵抗を変化させ、その変化を基に温度を測定します。これにより、温度監視や過熱防止の機能を実現できます。また、小型でコストが低いため、多くの電子機器に利用されています。

NTCサーミスタの使用用途

✅ 家電製品の温度管理
NTCサーミスタは、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品において、温度を監視し、過熱防止や効率的な動作を実現します。温度が上昇すると抵抗が低下し、制御回路が動作して適切な温度を保つように調整します。
✅ バッテリー管理システム
NTCサーミスタはリチウムイオンバッテリーなどのバッテリーの温度監視に使用され、過熱によるバッテリーの損傷を防ぎます。温度が異常に上昇すると、バッテリー管理システムが警告を発し、バッテリーを安全に保護します。
✅ 自動車の冷却システム
自動車のエンジン冷却システムにNTCサーミスタを使用して、エンジン温度をリアルタイムで監視します。異常な温度変化を検出すると、冷却ファンが作動し、エンジンを適切な温度に保つ役割を果たします。
✅ 空調システム
空調機器においてNTCサーミスタは温度センサーとして使用され、部屋の温度を感知して効率的な冷暖房を実現します。温度が設定値を超えると、サーミスタがその変化を感知し、空調システムが自動的に調整されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。