サイドカッターとは

サイドカッターは、主に切削加工に使用される工具で、ワークピースの側面を切削するために設計されています。この工具は、切削刃が側面に取り付けられており、主に旋盤やフライス盤などの機械で使用されます。サイドカッターは、シャフトや金属の平坦部分を切削する際に利用され、素材の取り外しや整形を行います。

サイドカッターの特徴は、垂直または斜め方向に取り付けられた刃が、ワークピースの横方向を切削できる点です。これにより、複雑な形状の部品や高精度な仕上げが求められる作業で使用されます。また、切削力が均等に分散するため、切削中の振動が少なく、安定した加工が可能です。

サイドカッターは、例えばフライス盤に取り付けて広範囲の金属表面を削ったり、旋盤に装着してシャフトの側面を加工したりすることができます。切削刃の材質には、高速度鋼（HSS）や超硬（コーティングされた carbide）などが使用され、用途に応じて選ばれます。

サイドカッターはまた、異なる切削角度や形状の刃を持つものがあり、特殊な加工や精密な作業にも対応できるようになっています。これにより、さまざまな金属加工や機械部品の製造において重要な役割を果たします。

サイドカッターの使用用途

✅シャフトの側面加工
旋盤にサイドカッターを取り付けて、シャフトの外径や側面を加工する作業で使用されます。特に長いシャフトや細い部分の仕上げに役立ち、寸法精度が要求される部分を高精度で加工できます。
✅金属板の平坦化
フライス盤にサイドカッターを装着して、金属板の表面を削り平坦化する作業に使用されます。厚い金属板を均等に削るため、高い切削力と安定性が求められます。
✅精密部品の切削
精密機器の部品加工では、サイドカッターが非常に有効です。高精度な穴や溝を切削する場合に使用され、精密な仕上げと高い再現性が必要な部品に対応します。
✅ギアの側面加工
ギアの側面を削るためにサイドカッターを使用します。特に歯車の精密な側面加工において、高精度で滑らかな表面仕上げを実現するために不可欠な工具です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。