回転センタとは

ロータリーセンターは、旋盤の心押し台に取り付けられてワークピースを保持する器具です。固定センターとの大きな違いは、ベアリングが本体に組み込まれていることです。 センターが固定されていると、回転によるワークピースとの摩擦により、ワークピースに許容できない引っかき傷が生じ、使用できるワークピースと回転速度が制限される可能性があります。一方、回転センターの場合は、ワークと連動しながら安定した保持が可能であり、高速回転加工が可能になります。

回転センタの使用用途

旋盤で加工する場合、ワークが長すぎたり、チャック部が小さすぎたりすると、主軸の回転や加工荷重によりワークが変形し、安定した加工ができない場合があります。これらの問題を解決するために、ロータリーセンターはチャックと反対方向からワークピースを支持する役割を果たします。回転センターは本体にベアリングを内蔵しているので、主軸と連動して保持できます。一方で、ベアリングによりヘッド部の直径が大きくなるというデメリットがあります。工具が近づくときは、回転中心との干渉に十分注意する必要があります。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。