シーケンサとは

シーケンサは、製造ラインや機械の自動化システムにおいて、機器や装置を順序よく制御するための装置です。主にプログラムによって動作し、各種の機械装置を順番に制御します。シーケンサは、電気回路を制御し、タイミングや条件に基づいて機械や装置を操作するため、製造業や組立ラインなどで多く使用されます。

シーケンサは、リレー回路やタイマーを用いて、特定の順番で制御信号を送り出し、機器を制御します。このシーケンス制御によって、機械は人間の介入なしに、事前に設定された順序で自動的に動作します。さらに、シーケンサには故障検出やエラーの監視機能があり、システムの動作状態を監視し、安全性や効率性を高めます。

近年では、シーケンサのプログラムをコンピュータで作成し、簡単に変更できるため、柔軟性と利便性が向上しました。これにより、設計変更や生産ラインの変更が容易に行えるようになっています。

シーケンサの使用用途

✅製造ラインの制御
シーケンサは、製造ラインで各種の機械や装置を順序よく制御するために使用されます。例えば、部品の供給、組み立て、検査、梱包などの工程が順番に実行されるように制御します。
✅ロボットアームの動作制御
シーケンサは、ロボットアームの動作を制御するためにも使用されます。例えば、物品のピックアップや移動、配置の動作を決められた順番で実行するために、シーケンサを活用します。
✅自動車の組立ライン
自動車の組立ラインでは、シーケンサを使用して各工程を自動的に制御します。車体の組み立てから、エンジンの取り付け、最終チェックまでのプロセスがシーケンサによって管理されます。
✅食品加工ライン
食品加工ラインで、シーケンサは製品の供給、加熱、冷却、包装といった工程を効率よく制御します。これにより、品質のばらつきを減らし、生産性を向上させます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。