自動滴定装置とは

自動滴定装置は、滴定分析において滴定、等量点決定、濃度計算を自動的に行う装置です。サンプル計量や複数サンプルの連続測定などの機能を追加することで、多数のサンプルを効率的に分析できます。手動滴定分析の場合、等量点を決定して滴定量を目視で確認する際に、測定者によっては個別の誤差が発生しやすいのに対し、自動滴定装置では、個人の経験に関係なく比較的安定した条件が満たされます。の特徴は、で結果を簡単に取得できることです。

自動滴定装置の使用用途

滴定は、使用する化学反応の種類に応じて、中和滴定、キレート（複合）滴定、沈殿滴定、レドックス滴定の4種類に分類されます。自動滴定装置は、主に品質管理、検査、およびこれらの滴定が必要なテストで使用されます。例えば、中和滴定は、フルーツジュース飲料、日本酒、焼酎などの飲食物の品質管理だけでなく、石油製品や潤滑油の中和試験にも使用されます（JISK2501：2003）。金属への配位原理に基づくキレート滴定は、金属を扱う産業だけでなく、水の硬度の測定にも使用されます。沈殿滴定は、食品中の塩分濃度を測定し、腹膜透析液中の塩化物を定量化するために使用されます。特に表面処理（めっき）の分野では滴定技術が不可欠であり、新機能材料の開発や小型化・省エネ技術において重要な役割を果たしています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。