セラミック発振子 / メーカー1社一覧
セラミック発振子とは
セラミック振動子とは、電子機器の一種で、振動するセラミックス(主にチタン酸ジルコン酸鉛)が特定の周波数で振動する現象を利用した電子部品です。 水晶は調整が不要で安定性に優れているため発振器の材料としてよく使われますが、高価でかさばるという欠点があります。 セラミック発振子は安価で小型であるため、多くの電子機器に使用されています。
セラミック発振子の原理は、圧電効果(ピエゾ効果)に基づいています。以下にその詳細な動作原理を説明します。
1. 圧電効果
セラミック材料は、圧電効果によって物理的な変形と電気信号の相互変換が可能です。圧電効果とは、物質に機械的な力が加わると、その物質が微小な変形を起こし、同時に電荷が生じる現象です。逆に、電圧を加えると物質が変形します。
2. 振動生成
セラミック発振子では、セラミック材料に電圧を加えることで圧電効果が働き、セラミックが微小な変形を起こします。この変形が繰り返されることで、セラミック材料は振動を発生させます。振動の周波数はセラミック材料の物理的な特性(形状、サイズ、材料の種類)によって決まります。
3. 振動のフィードバック制御
セラミック発振子は、振動をフィードバック制御することで安定した振動を維持します。具体的には、セラミック材料が振動すると、その振動によって生じた電圧が制御回路で検出されます。制御回路はこの電圧信号を利用して、適切な電圧を再度セラミック材料に供給します。これにより、振動が継続的に維持されます。
4. 信号出力
安定した振動が続くことで、セラミック発振子から発生する電圧が制御回路を介して外部に出力されます。この出力信号は、特定周波数のクロック信号として利用されます。
応用例
セラミック発振子は、以下のような用途で広く使用されています。
デジタル時計やスマートウォッチ:正確な時間を表示するためのクロック信号を提供。
家電製品:電子レンジや電子オーブンなどのタイマー機能に使用。
自動車のエンジン制御ユニット (ECU):エンジンの制御やセンサーの同期に利用。
音響機器:楽器のチューニングやオーディオ機器のクロック信号生成。
データ通信機器:ネットワーク機器や通信モジュールのクロック信号発生。
計測機器:精密なタイミング制御が必要な装置に使用。
セラミック発振子は、その小型・軽量性、高信頼性、コストパフォーマンスの良さから、幅広い分野で重要な役割を果たしています。
セラミック発振子のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。