MLSS計とは

MLSSメーターは、浮遊物質（SS）の濃度を測定するための装置であり、主に水処理分野で使用されています。下水処理において、一般的には活性汚泥法が採用されます。これは、活性汚泥を利用した生物学的な処理プロセスです。MLSSはMixed Liquor Suspended Solids（混合液中の浮遊固形物）の略であり、処理装置に流入する下水と返送されるスラッジの混合物に含まれる浮遊物質を指します。MLSS濃度は、下水処理装置内の微生物の量を測定する値であり、溶存酸素量とともに重要な測定項目となります。

MLSS計の使用用途

MLSSメーターは、水処理分野で活性汚泥法の機能を管理するために使用されます。 MLSS濃度は、活性汚泥法による処理施設の維持管理基準として重要であり、法によって適切な値に保つことが規定されています。 活性汚泥法では、有機物を分解するために栄養源となるバクテリアが使用されます。微生物の量に対して有機物が過剰だと、有機物を完全に分解できず、バクテリアが過剰に増殖してフロックの沈降性が低下します。逆に、有機物が不足すると、自己消化によりフロックが崩れ、沈降が悪化します。 MLSS濃度を測定し、有機物の量に基づいて管理することで、処理施設の機能を最大限に発揮できます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。