エンドエフェクターとは

エンドエフェクターは、工場の生産プロセスを自動化し、製品を高効率で組み立て、検査、輸送する産業用ロボットで使用されます。生産工程の自動化はファクトリーオートメーション（FA）と呼ばれ、広義には自動化を指します。たとえば、これまで、作業者はCADデータを見ながら手動でプログラムをマシンに入力する必要がありました。しかし、技術が進歩した今、CAMシステムにデータをロードすることで処理を自動的に実行することができます。これらもFAの範囲に含まれます。産業用ロボットはこの自動化プロセスに密接に関与しており、自動化では人間と同じタスクを実行できなければなりません。 NC産業用ロボットの腕は、人間の腕と同じようにスムーズに機能するように関節式になっています。このようなロボットアームは、ロボットアームまたはマニピュレータと呼ばれます。 エンドエフェクタは、産業用ロボットの手首に装着される周辺機器です。エンドオブアームツーリング（EOAT）またはロボットハンドと呼ばれることもあります。 ほとんどのエンドエフェクターは機械的または電気機械的であり、「グリッパー」、「プロセスツール」、および「センサー」として機能します。エンドエフェクタには、ピックアンドプレースの2本指グリッパーから、人力を再現するための複雑なセンサーを備えたシステムまで、さまざまな種類があります。確かに、エンドエフェクタは人間の指または手のひらとして機能します。

エンドエフェクターの使用用途

１．組み立て作業
エンドエフェクターは、組み立てラインで使用され、部品を正確に把持して所定の位置に取り付ける作業を行います。たとえば、自動車のエンジン組み立てや電子機器の基板組み立てなどでよく見られます。
２．ピッキングとパレタイズ
物流分野では、エンドエフェクターを搭載したロボットが製品のピッキング（取り出し）やパレタイズ（積み上げ）作業を行います。工場や倉庫で、商品を効率的に取り扱うために使用されます。
３．溶接作業
エンドエフェクターは、溶接ロボットの先端に取り付けられ、部品を固定したり、溶接位置を調整したりする役割を果たします。これにより、自動車のフレームやシャシーの溶接作業が精密に行われます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。