ハイサイドスイッチとは

ハイサイドスイッチ（High-side Switch）は、電気回路において、負荷（例えばモーターやLEDなど）を電源の正側（Vcc）に接続するためのスイッチング素子です。ハイサイドスイッチは、負荷のプラス端子と電源のプラス端子の間に配置され、通常はトランジスタ（MOSFETなど）やリレーが使われます。スイッチがオンのとき、負荷は電源に接続され、オフのときは遮断されます。ハイサイドスイッチは、特に高い電圧や高い電流を扱うシステムで使用されることが多いです。トランジスタの制御には、ゲートに適切な電圧をかける必要があり、通常はゲートドライブ回路が必要です。例えば、NチャネルMOSFETを使う場合、ゲートに供給する電圧はソース端子の電圧よりも高く設定しなければならないため、専用のドライバ回路が使われます。

ハイサイドスイッチの用途:
✅モーター制御
高電圧や高電流を必要とするモーターのオン・オフ制御に使用されます。
✅LEDドライバ回路
高効率なLED制御のために使用されることが多いです。
✅バッテリー管理システム
バッテリーの電源供給を制御するためにハイサイドスイッチを使います。

ハイサイドスイッチは、特に電源の管理や効率的なエネルギー制御が求められる分野での重要な役割を担っています。

ハイサイドスイッチの使用用途

✅モーター制御回路
高電圧モーターやステッピングモーターの制御にハイサイドスイッチが使用されます。例えば、電気自動車や産業用機械の駆動回路で、モーターを効率よくオン・オフ制御するためにハイサイドスイッチが使われます。
✅LEDドライバ回路
高効率なLEDドライバ回路では、ハイサイドスイッチが活躍します。特に、LEDの制御において、電源側でのスイッチングにハイサイドスイッチが利用され、負荷に安定した電流を供給します。
✅バッテリー管理システム（BMS）
バッテリー管理システムでは、ハイサイドスイッチがバッテリーの正極と負荷の間に配置され、充電や放電の際に電流を適切に制御します。これにより、バッテリーの保護と効率的なエネルギー管理が実現されます。
✅電力供給システム
高電力を供給するシステム（例えば太陽光発電システムやUPSシステム）でも、ハイサイドスイッチは重要な役割を果たします。これにより、電源の供給がオン・オフされ、システム全体の効率と安全性が向上します。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。