コンフォーカル顕微鏡とは

コンフォーカル顕微鏡は、光学顕微鏡の一種で、特定の深さの光学断層画像を高解像度で取得することが可能です。レーザー光を用いてサンプルをスキャンし、ピンホールを通過した特定の焦点面からの光だけを検出する仕組みで、焦点外の光を排除して高精度な画像を得られます。この特性により、3D構造を解析することが可能であり、細胞や組織の観察、材料科学、工業用途など幅広い分野で利用されています。

また、蛍光色素を使用することで特定の分子や構造を選択的に観察することができ、生物学的研究において特に有用です。非破壊で観察できるため、サンプルに対する影響を最小限に抑えることが可能です。

コンフォーカル顕微鏡の使用用途

✅生細胞の観察
細胞内のタンパク質の動態や分布をリアルタイムで観察。蛍光標識を用いることで、特定の分子を詳細に解析可能。
✅組織の3D画像化
臓器や組織の断層画像を取得し、3次元的な構造を詳細に再現。医学や解剖学の研究に役立つ。
✅材料科学
ナノスケールでの材料の表面特性や内部構造を非破壊で調査。新素材の開発や欠陥の解析に使用。
✅工業製品の品質管理
マイクロエレクトロニクスや微細加工部品の検査に利用。微小な欠陥や異常を高精度で検出可能。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。