積分球とは

積分球（Integral sphere）は、光学や計測において光の測定を行うための重要な機器です。この装置は、球形の内部に均一に反射する白い表面を持っており、入射した光を全方向に散乱・反射させる役割を果たします。積分球は、光源から放射される光の全体的な強度を均等に分散させるため、特に光の総エネルギーや照度測定、分光測定に広く使用されています。

積分球は、特に分光光度計や放射測定機器と組み合わせて使用され、光の反射、透過、吸収に関する情報を得るために用いられます。また、LEDやランプなどの光源の性能評価、発光効率の測定、さらには光源の均一性の確認にも利用されます。積分球を使用することで、光源の全光度を正確に測定し、均一な光環境を提供することが可能です。

積分球の使用用途

✅ LEDの性能評価
LEDの発光効率を測定し、その性能を評価するために使用されます。
✅ 照明装置の性能確認
照明機器の光の均一性や出力を測定する際に使用され、照明設計の品質管理に役立ちます。
✅ 光源の全光度測定
ランプや蛍光灯の総発光量を正確に測定するために使用されます。
✅ 分光光度計の校正
分光光度計と組み合わせて使用し、測定装置の精度を高めるための校正に使用されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。