ブレーキディスクとは

ブレーキディスクは、自動車やオートバイの制動（ブレーキ）システムの重要な部品で、車両の速度を減速または停止させる役割を果たします。この部品はホイールと連動して回転し、ブレーキキャリパーとブレーキパッドによって圧力が加えられることで、摩擦が発生し車両を減速させます。

ブレーキディスクは通常、鋳鉄や炭素鋼などの高耐久素材で作られており、熱伝導率が高いため、ブレーキを使用した際に発生する摩擦熱を効率的に放散します。一部の高性能車やレーシングカーでは、軽量で放熱性の高いカーボンセラミック製のディスクが採用されています。

ディスクブレーキの仕組み

ドライバーがブレーキペダルを踏むと、油圧や電子信号がブレーキキャリパーに伝わり、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けます。
この摩擦により、車輪の回転が減速し、車両が減速または停止します。
ブレーキディスクにはベンチレーテッドディスクやソリッドディスクなどの種類があります。

ベンチレーテッドディスクは内部に通気孔があり、効率的に熱を逃がすことができるため、長時間のブレーキングでも性能が安定します。
ソリッドディスクは構造が単純で軽量であり、小型車に多く使用されます。
近年では、電動車両やハイブリッド車にもディスクブレーキが標準的に採用されています。また、ブレーキエネルギーを回収して電力に変換する回生ブレーキとの併用が進んでいます。

ブレーキディスクの性能は、安全性だけでなく、快適な運転体験にも影響を与えます。定期的な点検と交換は、安全運転において不可欠です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。