イオン注入装置 / メーカー3社一覧
イオン注入装置とは
イオン注入装置は、半導体製造において非常に重要な役割を果たす装置で、材料(通常はシリコン)に特定のイオンを注入することで、その電気的特性を変化させます。主に、半導体チップの製造過程で、特定の領域にドーピング(不純物注入)を行い、トランジスタなどの素子に必要な特性を付与するために使用されます。
イオン注入装置では、高エネルギーのイオンを加速し、ターゲットとなる基板に照射します。これにより、基板内にイオンが埋め込まれ、所定の深さと濃度で不純物が分布します。注入するイオンの種類やエネルギー、注入角度などを精密に調整することにより、望ましい電気的特性を実現します。
この技術は、集積回路(IC)やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの製造に広く使われています。特に、高速・高性能な半導体素子を製造するためには、イオン注入装置が欠かせない装置です。
イオン注入装置の使用用途
イオン注入装置の具体的な使用例は以下の通りです。
1.半導体トランジスタのドーピング: 半導体チップの製造では、イオン注入装置を使用してシリコンウェハーにドーパントを注入し、トランジスタの特性を調整します。たとえば、n型やp型の半導体を作成するために、ホウ素やリンなどのイオンを注入します。これにより、集積回路の動作に必要な電気的特性が得られます。
2.集積回路(IC)の製造: ICチップの製造では、複数の層に異なる種類のドーパントを注入し、それぞれの層に特定の導電性を与えることができます。これにより、高密度かつ複雑な回路を作成することができます。
3.MEMS(微小電子機械システム)デバイス: MEMSデバイスの製造でも、イオン注入装置が使用されます。例えば、加速度計やジャイロスコープなど、センサー機器を作成する際に、特定の機能を持つ材料をウェハー内に埋め込むためにイオン注入技術が活用されます。
イオン注入装置のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。
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ULVAC (THAILAND) LTD.
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会社情報