小信号ダイオードとは

小信号ダイオード（Small Signal Diode）は、低電力用途向けに設計された半導体デバイスで、主に信号整流、スイッチング、保護などの目的で使用されます。このダイオードは、高速動作や低い電流・電圧での使用が特徴で、回路内の微小信号の流れを制御するのに適しています。一般的に、1N4148や1N4150といった型番で知られており、シリコンやゲルマニウムを素材とする場合があります。
その主な機能は、順方向では電流を流し、逆方向では電流を遮断することで、電流の一方向性を利用した動作を実現することです。また、高速スイッチング特性を活かして、デジタル回路や通信機器、センサー回路で広く使用されています。小型で耐久性が高く、動作速度が速いという特性から、電子回路の設計において欠かせない部品です。

小信号ダイオードの使用用途

✅信号整流
ラジオやテレビの検波回路で、微弱信号を整流し直流に変換する。
✅デジタル回路のスイッチング
高速スイッチング能力を活かし、マイクロプロセッサ内の信号制御に使用。
✅過電圧保護
電源回路で逆電圧や過電圧から回路を保護する用途。
✅センサー回路
センサーからの微弱信号を増幅回路に伝達する前に整流する役割。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。